BRICS首脳会議、インドで開幕 「ニューデリー宣言」を採択

2026/09/12 21:02 

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 有力新興国の枠組み「BRICS」は12日、インドの首都ニューデリーで首脳会議を開き、「ニューデリー宣言」を採択した。焦点の一つだった中東情勢について、共同宣言では特定の国の名指しは避けつつ「最大限の自制」を関係国に要請。対話や協議、外交を通じて国際紛争の解決を図る重要性も強調した。

 首脳会議には、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領のほか、イランのペゼシュキアン大統領も出席した。

 13日までの間、中東情勢の影響で重要性を増しているエネルギー安全保障や、枠組み内での貿易の円滑化など幅広い分野を議論する見通し。

 共同宣言で核の脅威や紛争のリスクが高まっていることについて懸念を表明。また、経済制裁を念頭に「国際法に反する一方的な強制的措置」を非難し、貿易やエネルギーの円滑な流れを維持するために枠組み内で協力する必要性を強調した。

 議長国インドのモディ首相は首脳会議の冒頭で「グローバルサウスは、世界的な危機の最前線に立っているにもかかわらず意思決定においては後列に追いやられている」と主張。「私たちはこの『特権のピラミッド』を『パートナーシップのプラットフォーム』へと変えなければならない」と訴え、国際機関の改革の必要性に言及した。

 首脳会議では、習氏も演説した。国営新華社通信によると、米国を念頭に「単独行動主義と強権政治が湧き起こり、国際秩序が衝撃を受けている」と指摘。「BRICS諸国は歴史の正しい側に立ち、国際秩序をより公正で理にかなった方向へ導かねばならない」と呼びかけた。

 中国が2027年、BRICSの議長国を務めることも明らかにした。

 BRICSはさらなる経済発展を目指す新興国の枠組みで、欧米などが主導する既存の国際秩序への不満もある。だが、対米関係や政治的課題については立場の違いや温度差も大きい。地域情勢を巡る足並みの乱れもあり、存在意義を打ち出せるのかが注目された。

 インドメディアによると、首脳会議にあたっては、米国とイスラエルの対イラン軍事作戦を巡って、対立するイランとアラブ首長国連邦(UAE)の間で意見が一致せず、文言の調整が難航した。ただ、交渉担当者が会議直前まで協議を続け、合意にこぎ着けたとしている。5月の外相会議ではこの2カ国が対立し、共同声明の採択が見送られていた。

 首脳会議に先立ち、11日には首脳らが経済成長について話し合う「ビジネスフォーラム」が開かれた。

【ニューデリー松本紫帆、北京・畠山哲郎】

毎日新聞

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