意識回復した死刑囚「ここはどこ」 米テネシー州で薬物投与失敗

2026/10/08 15:20 

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 米南部テネシー州で薬物注射による死刑執行を受けた女性が、意識を回復した。弁護団が7日、明らかにした。死刑執行後、生存が確認された例は米国で初めて。弁護士によると、女性は何が起きたか認識し「怒りと混乱」を感じているという。

 女性はクリスタ・パイク死刑囚(50)。1995年に他の2人と共謀し、同級生を森に誘い出し、アスファルトの破片で頭を殴打するなどして殺害した罪などに問われていた。

 死刑は9月30日に実施。テネシー州では約200年ぶりの執行で、腕の静脈に2回にわたって致死薬を投与された。弁護団によると、5日夜の時点で脳死状態になったとみられていたが、6日になって意識を回復したという。

 病室での最初の言葉は「ここはどこ」「あなたは誰」だった。パイク死刑囚は肺炎の症状があり、腕がひどくはれているほか、精神的な混乱も続いているという。回復までには時間がかかるとみられる。

 米メディアの取材に応じた専門家によると、薬物投与時のミスか、静脈が破裂して薬物が血流を通らなかった可能性があるという。テネシー州は原因が判明するまで、死刑執行を一時停止した。

 弁護団はパイク死刑囚が十分苦しんだとして、終身刑に減刑するよう求めているが、被害者側は不満を示している。今後、法廷闘争に発展する可能性もある。【ニューヨーク三木幸治】

毎日新聞

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