「選択的別姓は早期に」国民・玉木代表が見解 連合会長は「安堵」

2025/04/24 10:55 

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 国民民主党の玉木雄一郎代表は24日、国会内で連合の芳野友子会長と会談し、選択的夫婦別姓制度の導入について「多くの求める方々の思いに応えられるように、早期に実現していくことが重要だ」と述べた。党としての方針については「遠くないうちに集約できる」とした。

 玉木氏は会談の冒頭で、「導入するということで(2024年の衆院選)公約に掲げて戦った」と説明。「結婚前の姓を、結婚後も法的効力をもって、家庭生活、仕事を続けたいというニーズに応えることは必要だ」と主張した。

 一方で、現行の戸籍制度について「親族的身分関係、来歴を明らかにするという機能を維持し、家族としてのアイデンティティーを保持していくことも大事だ」とも述べた。

 立憲民主党は今国会で選択的夫婦別姓制度導入に向けた民法改正案の提出を予定しているが、国民民主と立憲が賛成しても衆院法務委員会で過半数を占めることが見込めないとして、「どうやって成立させるか、現実的な問題として重要だ」と述べ、与野党で幅広い合意を得る必要があるとの認識を示した。

 会談は、選択的夫婦別姓制度が国会で本格的に議論されることを期待する連合側の要請で開かれた。芳野氏は会談後、「国民民主が(制度導入に)後ろ向きかのような報道がなされることがあるが、要請の中で『党としても早期実現に向けて考えている』という言葉をいただけたので安堵(あんど)した」と述べた。【遠藤修平、田辺佑介】

毎日新聞

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