「2040年に平均所得を5割上昇」 石破首相が参院選公約へ指示

2025/06/09 19:40 

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 石破茂首相(自民党総裁)は9日、自民の森山裕幹事長、小野寺五典政調会長ら党幹部と国会内で会談し、2040年の名目国内総生産(GDP)1000兆円、平均所得5割以上上昇を、夏の参院選の最重点公約に掲げるよう指示した。参院選の目玉公約にしたい考えだ。

 首相は会談後、首相官邸で記者団に「今年の春闘での賃上げは、33年ぶりの高い水準となった昨年を上回る水準になっている。この流れを強力なものとし、物価上昇を上回る賃上げを実現することで国民に安心感を持ってもらわなければならない」と述べた。そのうえで、24年に約600兆円だった名目GDPについて「40年に名目GDP1000兆円の経済を目指し、平均所得は現在から5割以上上昇させることを参院選の1番目の公約に掲げる」と強調した。森山氏は記者会見で「かなり夢のある、実現をしなければならない目標だ」と述べた。

 政府は24年6月に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」で、新たな目標として「40年ごろに名目1000兆円程度の経済」を掲げている。【大野航太郎、東久保逸夫】

毎日新聞

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