石破首相、サミット出発前に「G7の結束重要」と強調

2025/06/15 23:37 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 石破茂首相は15日夜、カナダ西部カナナスキスで開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)について「一層厳しさを増している国際情勢など多くの課題について率直に話をしたい。G7として結束して課題に当たっていくことが一番重要だ」と述べた。

 サミット出席のため政府専用機で羽田空港を出発するのに先立ち、首相公邸で記者団の質問に答えた。

 首相は、サミットに合わせてトランプ米大統領との会談を調整していると改めて説明。カナダのカーニー首相、ドイツのメルツ首相、ウクライナのゼレンスキー大統領、オーストラリアのアルバニージー首相との個別会談も予定していると明らかにした。

 日本製鉄によるUSスチール買収計画を巡り、両社の「パートナーシップ」がトランプ氏によって承認されたことについては、「米国とサプライチェーンが強靱(きょうじん)になることを目指し、合意が実効性を持つようにさらに努力したい」と述べた。「投資によって日米相互の経済関係を強化するという意味で象徴的な案件だ」とも語った。

 また首相は、イスラエルとイランの攻撃の応酬による中東情勢の不安定化を受け、日本へのエネルギー安定供給に万全を期すよう経済産業省に指示したと明らかにした。【内田帆ノ佳】

毎日新聞

政治

政治一覧>

写真ニュース