小泉進次郎農相は１６日、コメ（水稲）の出来具合を示す作況指数を廃止すると発表した。作況指数は１０アール当たりの収量について、平年と比較して出している指標。２０２４年産コメの価格が高騰している理由の一つとして、「コメの生産量が十分ではないのに、農林水産省が発表した作況指数が良いため、生産現場の実態とかけ離れている」との指摘が一部から出ていた。

　農水省は今後、関係省庁と調整の上で、作況指数を廃止する。その一方で、現在ある収穫量調査について、最新の技術などを用いて精度向上に力を入れる方針。小泉氏が省内で記者団に説明した。【中津川甫、渡辺暢】