横須賀市長選、現職・上地克明氏が3選果たす 小泉進次郎氏の地盤

2025/06/22 23:56 

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 任期満了に伴う横須賀市長選は22日投開票され、無所属現職の上地克明氏(71)=自民、公明推薦=が新人2人を破り、3選を果たした。市内は自民の小泉進次郎農相の地盤。同じくお膝元に当たる三浦市では、15日の市長選で自民推薦の現職候補が敗れたが、巻き返した。投票率は前回比7・19ポイント増の40・60%で、当日有権者数は31万9995人。

 上地氏は、告示前日に車検の有効期限が半年以上切れた自家用車を運転していたことが選挙中に発覚。謝罪会見に追い込まれたが、2期8年の実績が評価され、逃げ切った。

 上地氏は「音楽・スポーツなどを活用したまちづくりで人口流出に歯止めがかかり始めた」とアピール。中学校の完全給食実施や18歳までの医療費無償化を実績に挙げ、「流れを止めず、安心して暮らせるまちづくりを進め、誰も一人にさせないまちを実現する」と訴えた。

 一方、無所属新人で小幡沙央里氏(39)は、10年務めた市議を2月に辞職して出馬。「変えるなら今」を掲げ、「市民との対話を重ねてまちづくりをする」と訴えた。2023年の市議選でトップ当選に押し上げた支持者の支援を受け、「暮らしやすさナンバーワンのまち」実現を訴えたが、上地氏の厚い壁に阻まれた。

 無所属新人で共産党三浦半島地区委員会常任委員の為壮稔氏(71)=共産推薦=は、市民との対話やケアを大切にする市政を訴えたが、共産支持層以外に広がりを欠いた。【福沢光一、矢野大輝、清水夏妃】

毎日新聞

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