自民、都議選で歴史的大敗 過去最低の23議席を下回る結果に

2025/06/23 00:34 

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 任期満了に伴う東京都議選(定数127)は22日投開票され、小池百合子都知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」が議席を伸ばして第1会派となった。自民党は会派裏金事件などが影響し、追加公認した自民系無所属を入れても過去最低だった2017年の23議席を下回り、第1会派から陥落した。参院選の前哨戦と位置づけられ、政権への打撃となった。

 物価高対策や「政治とカネ」が主な争点となり、投票率は前回(42・39%)を上回る47・59%となった。

 毎日新聞の出口調査によると、選挙前第2会派だった都民フは、無党派層からも広く支持を集めた。前回選では選挙戦最終日のみ応援に行った小池氏が、今回は告示前から頻繁に応援に入り、今夏4カ月間の水道基本料金無償化や子育て支援対策などの実績を強調したことも奏功した模様だ。

 自民は会派政治資金パーティーでの裏金作りが立件された事件を受け、会派幹事長経験者6人を非公認にした。毎日新聞が14、15日に実施したインターネット調査では現有議席を維持する可能性があったが、その後失速。追加公認した幹事長経験者を入れても都民フに届かなかった。22日の出口調査によると、62%の有権者が裏金問題を「考慮した」と回答した。

 選挙戦最終日の21日には党総裁の石破茂首相が告示後初の街頭演説に立った。小池氏も同日、知事就任以降、都議選で初めて自民の応援に入り「小池与党」と認める姿勢を鮮明にしたが、苦戦は覆らなかった。【柳澤一男、加藤昌平】

毎日新聞

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