自民裏金「非公認」山崎一輝氏が当選確実 支援者らと喜び分かち合う

2025/06/23 01:07 

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 物価高対策や「政治とカネ」が争点となった東京都議選が22日投開票された。自民党は「政治とカネ」、国民民主党は参院選の候補者公認と見送りを巡る混乱などで、無党派層が多い首都の「風」は吹いたりやんだり。ただ「旋風」にはならず、突出した勝者が見えにくい決戦となった。

 自民非公認の元職、山崎一輝氏(52)は江東区(定数4)で通算5回目の当選確実となり、支援者らと喜びを分かち合った。

 江東区長だった父孝明氏の急死に伴う2023年の区長選に都議を辞めて立候補したが、次点。さらに返り咲きを狙った24年の都議補欠選挙で無所属の新人に1万票余の差をつけられ落選し、今回は雪辱を期した戦いだった。

 厳しい暑さが続く中、自転車で遊説をこなし、「新型コロナウイルスの感染拡大で失われた地域のつながりを取り戻す。共に支え合う防災計画を、私が都と区の懸け橋となり、皆さまに提示したい」と訴えた。

 非公認のため、自民江東総支部が主催する決起大会は開かれず、国会議員らと山崎氏の写真を並べる2連ポスターも自民としては張らなかった。ただ「適当な候補者がいない」(自民関係者)として自民が公認候補の擁立を見送り、総支部の支援を得たことが追い風になった。

 関係者によると、有権者から厳しい批判を浴びる場面もあったが、握手を求められることも多く、自民支持層を確実に固めた。【洪玟香、長屋美乃里】

毎日新聞

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