自民・鶴保氏、参院予算委員長を辞任 「運のいいことに」発言で引責

2025/07/14 16:14 

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 自民党の鶴保庸介参院予算委員長は14日、「運のいいことに能登で地震があった」などと発言したことの責任を取り、委員長を辞任した。鶴保氏は11日付で自民会派に辞任願を提出しており、14日に関口昌一参院議長が正式に許可した。

 発言を受け、自民は9日、森山裕幹事長などによる厳重注意としていたが、与野党から「被災地軽視」との批判が強まっていた。辞任が遅れたことについて、与党内からも「最初から辞任すべきだった。後手に回っている」との声が上がっており、終盤を迎えた参院選への影響は避けられない状況だ。

 鶴保氏は、8日に和歌山市であった参院選和歌山選挙区の公認候補の個人演説会で、2024年1月の能登半島地震について問題となった発言をした。その後、発言を撤回、謝罪し、9日の記者会見で「被災地への配慮が足りなかった」などと釈明していた。【鈴木悟】

毎日新聞

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