<恋するラグビー>見えない敵対策は限界? ラグビー日本&ウェールズ代表が再戦へ
もう一つの見えない敵と戦っているようだった。ラグビーの「リポビタンDチャレンジカップ」で日本代表とウェールズ代表のテストマッチは5、12日の2試合とも、暑さが厳しい午後2時台のキックオフ。選手は試合中、あの手この手で体を冷まそうと必死だ。
◇早々に日陰に「避難」
日本が12年ぶりに勝利した5日のミクニワールドスタジアム北九州(北九州市小倉北区)での一戦。気象庁によると会場近隣の最高気温はこの時点で今年最高の33・6度まで上昇した。
国際統括団体「ワールドラグビー」のガイドラインに従い、前後半とも20分前後にウオーターブレークを設けたり、ハーフタイムを5分延ばして20分としたりする、特別な対応が取られた。
それでも暑さは厳しい。開始直後に負傷者の治療時間が発生すると、選手はすぐに日陰に「避難」した。休憩中にウェールズの選手は冷やした帽子をかぶり、レフェリーは氷の入った袋を頭に乗せて涼むなど、ピッチの全員が真夏の暑さに参っているのは明らかだった。
この時期、ウェールズの中心都市カーディフの最高気温は20度あまり。終盤に足が止まり逆転負けしたウェールズのシャーラット・ヘッドコーチ(HC)は「暑さを理由にすると言い訳になる」としつつ、延長されたハーフタイムの過ごし方は「まずはリカバリーに集中した。水分を取り、氷で体を冷やした。とにかく選手の体温を下げることが大事だった」と語り、厳しい状況だったことをうかがわせた。
◇屋根閉めて開催へ
炎天下にさらされたのは、選手だけではない。試合に訪れた観客への影響は、どうだったか。
日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事は9日、1万3487人を集めた北九州の試合での観客の救護対応について問われ、具体的な数字は控えたが「(救護件数が新型コロナウイルス禍後の2022年以降で)最大ではなかったが、多かったのは事実」と語った。
12日に再び行われるウェールズ戦は舞台を神戸に移すが、やはり厳しい暑さが予想される午後2時50分キックオフの予定だ。
会場のノエビアスタジアム神戸は開閉式の屋根がある。当日は直射日光を避けるため、屋根を閉めて開催する方向で調整している。
岩渕氏は試合時間について「会場の都合、放送のタイミングや、当然気候も考慮している。対戦相手のウェールズ協会や医師とも十二分に協議した」と強調する一方で、「さまざまな観点から選手、観客への対応を考える必要がある」と課題も口にした。
日本代表のエディー・ジョーンズHCは12日の試合を前にこう話した。
「(冬場に)北半球でプレーする時に暖房をつけてくれるわけでもない。両チームとも同じ環境下で適応しなければならず、ラグビーの醍醐味(だいごみ)」
選手も運営側も、気候という「難敵」への対応が求められている。【川村咲平、角田直哉】
-
ヤクルト・内山壮真、阪神エースから満塁本塁打 「うまく打てた」
◇○ヤクルト6―3阪神●(11日・甲子園) 2リーグ制後、球団タイ記録だった首位・阪神の連勝を11で止めた。20ゲーム差以上離されて最下位のヤクルトが二回に…スポーツ 21時間前 毎日新聞
-
櫻坂46・山崎天さんがZOZOマリンで始球式 「浮かれ過ぎました」
アイドルグループ「櫻坂46」の山崎天さん(19)が11日、プロ野球のロッテ―西武戦(ZOZOマリンスタジアム)の始球式を務めた。 名前の「てん」にちなんで背…スポーツ 22時間前 毎日新聞
-
杉村太蔵さん、毎日テニスの男子複で準優勝 「改めて魅力感じた」
第103回毎日テニス選手権は11日、東京都昭島市であり、男子45歳以上ダブルスで元衆院議員の杉村太蔵さんは決勝で敗れ、準優勝だった。 高校時代に国体で優勝し…スポーツ 22時間前 毎日新聞
-
フィギュア・アイスダンスの「あずしん」が解散 田中梓沙は引退へ
フィギュアスケートのアイスダンスで、2月の冬季アジア大会銅メダルの「あずしん」こと田中梓沙選手(19)、西山真瑚選手(23)組=オリエンタルバイオ=が11日、…スポーツ 22時間前 毎日新聞
-
新横綱・大の里、共通点多い「同郷の先輩」輪島 大相撲名古屋場所
入門からわずか2年で頂点に駆け上がり、古里の「先輩横綱」にも再び光を当てた。 新横綱・大の里が大相撲名古屋場所(13日初日)に臨む。 25歳の大器が番付の…スポーツ 2025年7月11日 毎日新聞