維新共同代表に選出の藤田氏「自民の態勢固まらないうちは連立ない」

2025/08/08 17:07 

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 日本維新の会は8日、前原誠司共同代表の辞任に伴う国会議員団代表選の結果、藤田文武前幹事長(44)を議員団代表に選んだ。藤田氏は吉村洋文代表(大阪府知事)から党の共同代表に選任され、国会対応における新たなかじ取り役になる。

 議員団代表選には藤田氏のほか、松沢成文参院議員(67)と斉木武志衆院議員(51)が立候補した。維新所属の衆参両院議員57人による投票の結果、藤田氏が過半数の49票を得た。斉木氏は7票、松沢氏は1票だった。

 藤田氏は代表選後の記者会見で、自民党への対応に関して「石破政権と連立を考えることはありえない。自民党がどういう態勢になるか固まらないうちに連立の話はない」と説明。「安易な連立は党の存在価値が毀損(きそん)される。私たちから『連立しませんか』とすり寄ることはない」とも述べた。

 他の野党との関係については「是々非々だ。流動化していく国会で、それぞれが自分たちの政策をどう実現するか信念に基づいてやっていると思うので、まずは皆さんの話を聞きたい」と語った。

 藤田氏は衆院大阪12区選出の当選3回。維新創設者の一人である松井一郎氏と後任の馬場伸幸氏がそれぞれ代表だった2021~24年に幹事長を務めた。

【園部仁史】

毎日新聞

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