逮捕した容疑者に暴行したとして、群馬県警が警察署の警部補２人を特別公務員暴行陵虐容疑で書類送検していたことが県警への情報公開請求などで判明した。７月１８日付。警部補らは「頭突きされて反射的に暴行してしまった」などと話しているといい、同日付で所属長注意を受けた。

　監察課によると、今年４月、警部補２人が警察署内で容疑者の逮捕後手続きを進めようとした際、うち１人が容疑者につかみかかられ、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕しようと手錠をかけようとした。すると、もう１人の警部補が容疑者に頭突きされたため、警部補２人が平手や拳で、容疑者の右側頭部を計２回暴行したという。容疑者にけがはなかった。

　このほか、警察署内で充電中のモバイルバッテリー１台（時価４０００円相当）を盗んだ疑いで、警察署の巡査長が窃盗容疑で書類送検された。７月３０日付。同日付で県警は巡査長を減給１０分の１（１カ月）とした。【加藤栄】