3度目挑戦の高市早苗氏 地元・奈良は「今が絶好」と期待 総裁選
「私なりに腹をくくった。もう一回、党の背骨を入れ直す」――。
今夏の参院選の最終盤、奈良県大和郡山市であった堀井巌・自民党候補の総決起大会。高市早苗氏の発言が会場の空気を一変させた。選挙戦が進むにつれ、他党候補の勢いが増し、日に日に自民の勢いがなくなっていた。党県連関係者は「この言葉を聞いて『今回だけは自民を支持する』と戻ってきてくれた人も多い」と明かす。再び後援活動に火が付き、堀井氏が2位に3万票差で逃げ切った。奈良における高市氏の存在の大きさを象徴した。
高市氏が初めて総裁選に挑戦したのは2021年。出馬4人中、3位と振るわなかった。ただ、ユーチューブ「高市早苗チャンネル」で日本経済強靱(きょうじん)化に向けた「サナエノミクス」などを発表したところ、反響は大きく、高い再生数を記録したという。その後は県外の後援会拠点を増やし順次、講演活動を展開している。
2度目の挑戦は昨年。9人が出馬する中、1回目の投票で計181票を獲得して1位通過した。初の決選投票では石破茂氏に21票差で敗れたが手応えは十分で、支援者の間では、女性として、そして県出身者でも初となる首相の誕生へ期待が膨らんだ。
そして今回。19日に記者会見を開き「今、必要なのは暮らしや未来への不安を夢や希望に変える政治」などと強調した。前回選では推薦人20人の確保で苦慮したとも言われたが、「今回は(総裁選の実施が決まる前の)7月時点で20人を優に超える議員が推薦人になりたいと言ってくれていた」と関係者は話す。
◇「強い自民」の第一人者
県内の党員からは安倍晋三元首相のような「強い自民党」を望み、その第一人者として高市氏を推す声も多い。中国などへの強硬な姿勢に期待する支持者も少なくない。6日の党県連総務会は、党が参院選総括で誓った「解党的出直し」を求め、総裁選の前倒し実施を要求。「岩盤支持層の保守層が参政党などに流れている」など危機感を持つ意見も出ていた。
衆参ともに少数与党となった現在の自民党に順風は吹いていない。しかし、高市氏に近い地方議員は「県内の自民支持層からは高市さん待望論であふれている。今が総裁を狙うのに絶好のタイミング」と強調。続けて「中国などに弱気とも取れる党執行部の姿勢へ反対の意思を示して離れた多くの保守層のハートをつかむはず」と期待する。
今回の総裁選は自民議員が大きく減り、総票数は前回の734票から590票へと減る。これが高市陣営にとって追い風になるのか、注目される。【山口起儀】
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