トランプ氏「カーク氏は自由の殉教者」 追悼式典で保守結束呼びかけ

2025/09/22 10:52 

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 今月10日に射殺された米保守活動家チャーリー・カーク氏(31)の追悼式典が21日、西部アリゾナ州グレンデールで開かれ、トランプ大統領をはじめ政権幹部がこぞって参列した。トランプ氏は演説で「カーク氏は米国の自由の殉教者だ」と述べ、保守層の結束を呼びかけた。

 トランプ氏は「暴力の大半は左派からだ」と一方的に非難し、「司法省が過激な左派ネットワークを捜査している」と強調。「チャーリーは私たちの信念を語ったために殺された。銃弾は(保守派の)全員に向けられている」と訴え、「暗殺者のもくろみは失敗した。チャーリーのメッセージはかつてないほど強力になった」とも語った。

 演説の締めくくりには、自身が2024年7月の選挙集会で暗殺未遂に遭った際に叫んだ「ファイト」を3度繰り返した。

 式典ではバンス副大統領やルビオ国務長官、ヘグセス国防長官らに加え、トランプ氏の長男ジュニア氏も登壇。「チャーリーのために、米国を偉大な国へと再建しよう」(バンス氏)などと呼びかけた。

 ロイター通信によると、会場となったスタジアムには6万人以上が詰めかけ、「MAGA(マガ=米国を再び偉大に)」の赤い帽子をかぶった参加者も目立った。トランプ氏は、自身の定番曲「ゴッド・ブレス・ザ・USA」(米国に神の祝福を)をカントリー歌手リー・グリーンウッドさんが歌う中で登壇し、選挙集会さながらの演出を見せた。【ワシントン金寿英】

毎日新聞

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