石破首相、23日から訪米 フランス、フィンランドなどと会談調整

2025/09/22 13:04 

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 石破茂首相は23日、国連総会に出席するため、米ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発する。フランスのマクロン大統領や国連のグテレス事務総長、フィンランドのストゥブ大統領らとの会談を調整している。クウェートとの会談も検討している。

 首相は23日午後(日本時間24日)に予定する一般討論演説で、パレスチナの国家承認について、「承認するか、しないかでなくいつ承認するかの問題だ」として承認を引き続き検討する姿勢を示す。日本は今回の総会で承認を表明する仏英などに同調しないが、今後の情勢次第で承認に踏み込む可能性を示唆する。

 創設から80年を迎える国連改革の必要性について、安全保障理事会の機能不全などを訴え、核軍縮や開発支援の重要性、ロシアによるウクライナ侵略や北朝鮮の核ミサイル開発など厳しい安全保障状況にも触れる。自らのアジア歴訪も踏まえ、戦後80年を迎える日本が「アジアの『寛容の精神』」に支えられ、世界の恒久平和に尽力した取り組みにも触れる。

 昨年の岸田文雄前首相に続き、2年連続で退陣を表明しての出席となる。国連総会は各国首脳が集う重要な外交の舞台だが、1泊3日という異例の短期外遊で、与党内には日本の存在感低下を懸念する声もある。【田所柳子】

毎日新聞

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