自民総裁選の候補3人、谷垣元総裁に言及 下野時に党再建へ奔走

2025/09/22 16:58 

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 22日告示された自民党総裁選で、立候補した5人のうち3人が演説会で谷垣禎一元総裁に言及した。谷垣氏は自民党が野党に転落した2009年から3年間、総裁として党再生の重責を担った。3人が語ったこととは。

 小林鷹之元経済安全保障担当相は演説会で、谷垣氏が「みんなでやろうぜ」と党所属議員に地方組織の再建を呼び掛けたエピソードに言及した。小林氏は「(谷垣氏は)全国津々浦々に足を運んだ。私はこうした国民との直接的な、リアルな交流の中に信頼が生まれると信じている」と党改革への意気込みを強調した。

 林芳正官房長官は、谷垣氏が国民の声を聞く活動を推進した経緯に触れ「デジタルでプラットフォームを作り、随時どこからでも(国民の)声が聞ける仕組みを作りたい。聞く力と発信する力をぐるぐる回し、政策を磨き上げる」と訴えた。

 小泉進次郎農相は「今と同じ解党的危機に直面した当時の谷垣総裁は、あえて自身の主張を抑え、党内融和を優先した」と紹介。09年に初当選した小泉氏も地方での車座対話を繰り返した経験を振り返り、「どうすれば自民党を立て直せるか考え続けた日々だった。党再生の取り組みこそ私の政治家としての原点だ」とアピールした。【野間口陽、鈴木悟、高橋祐貴】

毎日新聞

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