石破首相、国連総会デビュー終えて帰国 退任間近で会合数少なく

2025/09/25 19:54 

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 石破茂首相は25日、米国訪問を終え、政府専用機で東京・羽田空港に帰国した。1泊3日という弾丸スケジュールで、国連総会の一般討論演説やイベントに出席し、4カ国・機関の首脳らと会談した。首相の国連総会出席は最初で最後だが、退任間近という事情もあり、歴代の首相と比べ会合数では寂しい訪米となった。

 演説は国連改革や日本による世界への貢献などを強調。持ち時間は「紳士協定」(外務省)で15分程度だが、実際は2倍以上の33分かけて思いを訴えた。

 会談はフィンランド、オランダ、クウェートの首脳らと国連事務総長だけ。「当初は調整できたのが欧州の1カ国のみにとどまり、心配になった」(政府関係者)というが、別にトランプ米大統領夫妻主催のレセプションに出席し、トランプ氏やウクライナのゼレンスキー大統領らと短時間の立ち話もできた。

 一方、昨年は同様に退陣間近だった岸田文雄前首相が米国での日米豪印「クアッド」首脳会合の後、2泊4日で国連総会に出席。首脳会談が欧州連合(EU)やカナダ、ウクライナなど8件、国連会合は日本主導の国連未来サミットなどをこなした。外務省関係者は「岸田氏は(石破首相に比べて)欧州に強かった」と指摘した。【田所柳子】

毎日新聞

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