石破首相、戦後80年見解は「閣議決定経る談話の形取らず」と明言

2025/09/24 22:22 

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 石破茂首相(自民党総裁)は24日午前(日本時間同日午後)、訪問先の米ニューヨークで記者会見した。戦後80年に当たり検討している先の大戦に関する見解について、内容は固まっていないとした上で「戦争の記憶を決して風化させてはならない、二度と戦争を起こさないという観点が重要だ」と述べ、発表する方針を明らかにした。

 戦後70年の2015年に閣議決定された安倍晋三首相談話にも触れ、「なぜあの戦争を止めることができなかったか、政治はいかなる役割を果たし、果たさなかったかという問題提起がなされており、私なりの考え方を申し述べたい」と語った。「閣議決定を経る談話の形は取らない。メッセージという言い方になる」とも明言した。

 自身の退陣表明に伴う党総裁選については「この1年間、本当に共に汗し、共に涙してきた方が多くの支持を得られることを個人的に望む」と述べた。「政治とカネの問題にきちんとした解決策が見いだされることも大きな論点となり、国民の支持を得るために必要だ」とも指摘した。

 中東情勢に関しては「パレスチナの財政危機に対処する新たな取り組みにフランス、ノルウェーなど有志国とともに参加する」と表明した。【ニューヨーク田所柳子】

毎日新聞

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