鈴鹿サーキットの持続可能な取り組み、国際表彰の最終候補に

2025/09/24 16:01 

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 三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットがスポーツ界における持続可能な取り組みを表彰する「スポーツポジティブアワード(SPA)2025」でトランスフォーメーション部門の最終候補に選出された。サーキットを運営するホンダモビリティランドがこのほど発表した。F1日本グランプリ(GP)での取り組みなどが評価されたという。

 SPAは、スポーツの力を活用して気候変動や生物多様性の危機などに取り組む組織や個人を各部門で表彰する。その中で、戦略的に持続可能な取り組みを強化し、地球規模の課題に対応を加速させた組織を評価するのがトランスフォーメーション部門だ。

 鈴鹿サーキットは国際スキー連盟やサッカーのイングランド・プレミアリーグのアーセナル、リバプールなどとともに最終候補に選出された。結果は10月7日にイギリス・ロンドンで開催される「スポーツポジティブサミット」で発表される予定。

 ホンダモビリティランドによると、2025年4月のF1日本GPでは、ソーラーパネルでの自家発電やパドックエリアでのバイオ燃料比率を前年の16%から100%に引き上げるなどして温室効果ガス排出量ゼロを実現した。

 そのほか、分別回収により埋め立て廃棄物をゼロに。直行ツアーバスの拡充などにより低炭素移動手段での来場を前年の60・5%から64・4%に向上させた。

 また、今年は3日間で26万6000人の観衆を集めたF1日本GPなど大規模イベントを「社会課題解決の実証フィールド」と位置づけ、企業と提携して再利用可能なアルミ製カップでの飲料提供なども行った。

 鈴鹿サーキットは24年8月に日本の常設サーキットとして初めて、FIA(国際自動車連盟)環境認証プログラムの最高位となる三つ星を獲得している。【村社拓信】

毎日新聞

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