前岸和田市長を1900万円収賄容疑で再逮捕 公共工事で官製談合

2025/09/24 16:31 

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 大阪府岸和田市発注の公共工事に絡んで業者から現金1900万円の賄賂を受け取ったとして、大阪地検特捜部は24日、前岸和田市長の永野耕平容疑者(47)を収賄と官製談合防止法違反、公契約関係競売入札妨害の疑いで再逮捕した。

 再逮捕容疑は、岸和田市が2021年8月に予定していた公共工事の入札前に、業者の代表取締役に入札の最低制限価格を伝えて、業者を含めた共同企業体に工事を落札させ、23年5、7月の2回にわたって計900万円を借り入れたとしている。

 岸和田市が24年5月に予定した公共工事でも、同じ代表取締役に入札の最低制限価格を伝えて、この代表取締役が実質経営していた別会社に工事を落札させ、24年11月に現金1000万円を借り入れたとしている。

 永野前市長は当時、市長在職中で、公共工事の入札や契約締結事務を統括する立場にあった。

 特捜部は24日、岸和田市が21年5月に予定していた競輪場整備工事の競争入札前に、同じ代表取締役に最低制限価格を伝えて工事を落札させたとして、永野容疑者を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害罪で起訴した。【飯塚りりん】

毎日新聞

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