「携われて良かった」 かずさ敗退、渡辺監督最後の采配 日本選手権

2025/09/24 16:22 

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 第50回社会人野球日本選手権関東地区予選は24日、東京・大田スタジアムで1回戦があり、今季限りでの退任を明らかにしている渡辺俊介監督(49)が率いる日本製鉄かずさマジックは日本製鉄鹿島に2―5で敗れ、敗退した。

 最後の采配となった渡辺監督は試合後、「何かを背負って野球をやれるのは幸せなこと。(現役時代も含めて)また社会人野球に携わることができて良かった」と感慨深い表情を見せた。

 選手には8月に今季限りで退任する意向を伝え、「一日でも長くみんなでやろうと話した」という。10年目の岡雄大選手(32)は「すごくお世話になり、絶対に負けないという気持ちだった」と3安打1打点の活躍を見せたが勝利には届かなかった。岡選手は「負けた瞬間、監督の顔が浮かんだ」と目を潤ませた。

 選手時代もチームで活躍した渡辺監督はコーチを経て、2020年1月に監督に昇格。都市対抗大会に4回出場したが、今季は出場がかなわなかった。「チームとして耐えることが多かったが、力を出せるように準備をしっかりすることを伝えてきた」と振り返り、「今年は結果が出なかったけど、これをバネにして来年やってくれると思う」と期待した。

 渡辺監督は国学院大を経て、1999年に新日鉄君津に入社。アンダースローで活躍した。01年にドラフト4位でロッテに入団し、13年間で通算87勝を挙げた。15年12月、新日鉄住金かずさマジック(現日本製鉄かずさマジック)に投手兼任コーチとして復帰した。【円谷美晶】

毎日新聞

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