「とにかく前に」 ソフトバンク、連覇に王手 九回に打者一巡の猛攻

2025/09/25 23:03 

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 ◇○ソフトバンク6―0楽天●(25日・楽天モバイル)

 均衡を破ったのは、チームの核となるべき選手だった。栗原陵矢が決勝打を放ち、ソフトバンクが連覇に王手をかけた。

 楽天が先発の滝中瞭太から鈴木翔天にスイッチした七回に襲いかかった。

 ソフトバンクは連打と敵失で1死満塁の好機を築く。3番の栗原は「とにかく前に飛ばすことを考えた」。2球目の147キロ直球をとらえると、打球は前進守備の内野を抜けて中前へ。2人の走者がホームに還り、先制。これで4試合連続安打とした栗原は塁上で納得の表情を見せた。勢いに乗ったソフトバンクは九回にも打者一巡の猛攻で4点を加えた。

 栗原は8月下旬、右脇腹のけがから約2カ月ぶりに復帰した。小久保裕紀監督は「優勝するために最後に必要な選手」と期待した。本人にも「月間MVPをとれるくらいの成績を残しなさい」と伝えたという。

 その期待に応えるかのように、栗原は9月に28安打を放ち、月間打率は3割9分4厘をマークしている。「優勝へのマジックがゼロになるまでは何が起こるかわからないので、しっかりやりたい」。栗原という強力なエンジンを得て、頂点は目前だ。【林大樹】

毎日新聞

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