<1分で解説>石破首相が国連で「リベラリズム」の必要性に言及

2025/09/25 16:00 

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 石破茂首相が23日、米ニューヨークの国連総会で一般討論演説を行い、「本来のリベラリズム」という言葉を使って、民主主義と自由主義の大切さを強調しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「石破首相が国連で語ったリベラリズム」を解説します。

Q 石破首相が国連で演説したって聞いたよ。どんな内容だったの?

A 国連総会で「本来のリベラリズム」という言葉を使い、民主主義と自由主義の大切さを訴えました。

Q リベラリズムってなんだっけ。

A 自由や人権を大切にし、みんなが平等に意見を言える社会を目指す考え方です。

Q どうして言及したのかな?

A 国内外で自分の国を優先するナショナリズムや、外国人を排除しようとする排外主義が広がっていることなどに危機感を示し、民主主義と自由主義の大切さを訴える狙いがあったようです。

Q 国内でも拡大してるの?

A はい。夏の参院選では、日本人を最優先に考えるという意味で参政党が「日本人ファースト」を掲げ、躍進しました。

Q アフリカの移民が押し寄せるって話もあったね?

A それは誤った情報です。国際協力機構(JICA)の日本・アフリカ交流事業「ホームタウン」を巡り、「日本にアフリカの移民が押し寄せる」という誤った情報がインターネットで広まりました。

Q 首相は他にどんなことを言ったの?

A 第二次世界大戦を体験した人が減る中で、「国際社会は再び分断と対立に向かっている」と危機感を示しました。

Q 演説でどんなことを呼びかけたの?

A 「全体主義や無責任なポピュリズムを排し、偏狭なナショナリズムに陥らず、差別や排外主義を許さない、健全で強じんな民主主義」の重要性を呼びかけました。

Q 自民党ってリベラルよりも「保守」でしょ?

A 石破首相は自民党内でリベラル寄りの穏健保守路線であることが知られています。今回の演説は「10回以上の練り直し」(関係者)を経て完成したそうです。

毎日新聞

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