従業員に１０時間の正座を強要したうえ暴行してけがさせたとして、福岡県警は２５日、田川市千代町、土木業、村坂郁夫被告（５３）＝傷害罪などで起訴＝ら２人を強要と傷害容疑で再逮捕した。県警は２人の認否を明らかにしていない。村坂被告の逮捕は３回目。

　逮捕容疑は、２人は知人女性と共謀して２０２４年１０月２６日午後４時半～２７日午前２時３５分ごろ、自宅の居間で、同居する従業員の男性（当時４７歳）を正座させ続け、２人はその間、木製の棒で太ももを何度も殴り約３週間のけがをさせたとしている。

　県警によると、村坂被告は「あしたは仕事が休み。朝まで正座せい」などと男性に要求していた。同じ男性に対する別の傷害事件でも起訴されており、県警は、村坂被告が男性に日常的に暴力を振るって支配、従属させていたとみている。【川畑岳志】