河村たかし氏「自ら離党するつもりはない」 日本保守党に分党要求へ

2025/10/01 11:39 

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 日本保守党の共同代表を務める河村たかし衆院議員が、党から共同代表解任の通告を受けていたことが関係者などへの取材で判明した。河村氏は通告を拒否し、「保守党を解党もしくは分党すべきだ」と反論する文書を9月30日付で百田尚樹代表に送付。河村氏は百田氏らとの関係修復は困難との見方を示し、新党立ち上げも示唆した。

 河村氏と百田氏は、以前から支部作りや党資金の運用など党運営を巡って対立を深めていた。

 河村氏は1日、報道陣の取材に応じ、「自分から(保守党を)離党するつもりはない。離党したらこれまで保守党を応援してくれた人たちに申し訳ない」と説明。一方で、考え方の違いから百田氏ら保守党執行部との関係修復は困難との見方を示し、政党助成金の分割などを伴う分党を執行部側に要求し、活動していく考えを明らかにした。

 河村氏によると、9月19日に河村氏は百田氏、有本香・党事務総長と名古屋市内で会談。その際、百田、有本両氏から共同代表解任を通告された。さらに、河村氏が率いる地域政党「減税日本」との特別友党関係の解消も伝えられたという。

 河村氏はその場では回答を保留。その後、減税日本所属の名古屋市議や愛知県議らと対応を協議してきた。

 河村氏は百田氏に宛てた文書の中で、共同代表解任については「承諾できない」と拒否。また、友党関係の解消については「明確な根拠が提示されることもなく一方的な通告は許しがたく、信頼関係は完全に崩壊した」と批判している。【式守克史】

毎日新聞

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