自民新総裁が次期首相の公算大 首相指名で野党候補の一致困難

2025/09/30 18:26 

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 立憲民主党、日本維新の会、国民民主党3党の国対委員長は30日、国会内で会談した。国会で次の首相を選ぶ首相指名選挙への対応を協議したが、3党は野党候補を一本化するのは困難との見解でおおむね一致。自民党の新総裁が次期首相に選ばれる公算が大きくなった。

 与党は石破茂首相の後継を選出する臨時国会を10月14日以降の中旬にも召集する方向だ。自民は4日に誕生する新総裁を首相とする想定で、野党との連携協議に臨む構えだ。協議が長引いた場合は召集時期が遅くなる可能性もある。

 会談には立憲の笠浩史、維新の遠藤敬、国民民主の古川元久の3氏が出席。衆参両院で与党が過半数割れする中、野党が結束すれば野党側から首相を誕生させることも可能だ。立憲は野田佳彦代表の一本化も視野に入れていたが、古川氏が「基本的に玉木雄一郎代表を(投票用紙に)書く」と主張。遠藤氏は投票先を明言しなかったが、会談後に記者団に立維国で基本政策などの合意が得られていないと指摘。笠氏は野党間の意見の差について「短期間に埋めていくことはなかなか難しい」と述べ、野田氏への一本化交渉を事実上断念した。【池田直、森口沙織】

毎日新聞

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