広島県知事、非核三原則「絶対守るべき」 高市政権の見直し論受け

2025/11/18 13:37 

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 核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」の非核三原則のうち「持ち込ませず」について高市早苗首相が与党内で見直し議論を開始させる検討に入ったことに対し、広島県の湯崎英彦知事は18日の定例記者会見で「報道ベースのため現時点で予断は控える」とした上で、「人類史上初の原爆、被爆の惨禍を経験した場所として、非核三原則は絶対に守るべきものだ」と強調。「見直しが表面化した場合はしっかり反対したい」と述べた。

 湯崎知事はこれまで核兵器に依存する安全保障体制の危うさを繰り返し指摘してきた。この日も「抑止は否定するものではないが、そこに『核』という要素が入るとリスクが高くなることを政府は認識し、核抑止から脱却する方策に全力を注いでほしい」と要望した。

 また、県として非核三原則堅持の考えを示してきたことを説明し、「水面下で議論があることは否定しないが、具体的に見直しが表面化すれば堅持をお願いする」と述べた。

 湯崎知事の任期は28日まで。今回が最後の定例会見だった。【川原聖史】

毎日新聞

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