<1分で解説>台湾有事答弁巡り中国硬化「日中首相の会談予定なし」

2025/11/18 15:00 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 中国外務省の毛寧報道局長は17日、今月下旬に南アフリカで開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、中国の李強首相と日本の高市早苗首相が会談する予定はないと発表しました。高市首相の台湾有事を巡る国会答弁で中国政府は態度を硬化させています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「G20サミットと日中関係」を解説します。

Q G20サミットがあるって聞いたよ。どんな会議?

A G20サミットは、世界の主要な20の国や地域の首脳が集まって、経済や国際問題について話し合う会議です。今月下旬に南アフリカで開催されます。

Q 中国と日本の首相は会談しないの?

A 中国外務省の毛寧報道局長が「中国の李強首相が高市早苗首相と会談する予定はない」と説明しました。

Q どうして会談しないのかな。

A 高市首相が国会で台湾有事について、集団的自衛権を行使できる「存立危機事態になり得る」と国会で答弁したことに、中国政府が強く反発しているためです。

Q 中国は日本にどんなことを求めているの?

A 中国側は「(首相)答弁は、中日関係の政治的基礎を根本から損なった」と主張し、発言の撤回を求めています。

Q 日本政府はどう答えているの?

A 日本政府は「台湾に関する政府の立場に変更はない」と説明しています。

Q 中国は自国民に日本への渡航をやめるよう呼びかけてるんだってね。

A 中国政府は治安上のリスクを理由に、自国民に日本への渡航自粛や日本留学の慎重な検討を呼びかけています。

毎日新聞

国際

国際一覧>