田久保真紀氏の落選確実 出直しの伊東市長選 学歴詐称疑惑で失職

2025/12/14 23:13 

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 学歴詐称疑惑で前市長が失職したことに伴う静岡県伊東市長選は14日投開票され、無所属新人で元市議の杉本憲也氏(43)=国民民主党推薦=の初当選と、無所属で再選を目指した前職、田久保真紀氏(55)の落選が確実となった。投票率は60・54%(前回49・65%)。

 田久保氏は東洋大除籍の学歴を「卒業」と公表。入手経緯不明の文書を「卒業証書」だとして市職員らに見せたことが問題視され、2度の不信任決議を受け失職した。立候補表明後も説明を避け、一連の疑惑を払拭(ふっしょく)しないまま選挙に臨んだ。

 選挙期間中は、伊豆高原で計画されている大規模太陽光発電所(メガソーラー)問題がまだ収束していないとして、「今は戦える人が必要。全部を敵に回しても戦う」などと訴えたが、支持は広がらなかった。

 当日有権者数は5万6348人。同市長選として過去最多となる9人が立候補していた。【若井耕司】

毎日新聞

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