高市首相「ものすごく申し上げにくい」 男女「らしさ」の見解問われ

2025/12/16 18:31 

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 「ここで言ってしまうと、また政府の見解になってしまう」。高市早苗首相が16日の参院予算委員会で、参政党の神谷宗幣代表から「ジェンダーフリー」に反対する立場から男女の「らしさ」に関する個人的見解を問われ、「ものすごく申し上げにくい」と答えに窮する場面があった。

 神谷氏は「私自身は男らしく、女らしくという価値観を持っている」として、東京都議会に提出された「女性活躍推進条例案」が「性別による無意識の思い込みの解消」などを盛り込んでいることに対し「思想統制だ」と主張。「男らしい、女らしいという性差を認めていくことは駄目なのか」と尋ねた。

 首相は「地方公共団体で決めることについて私が申し上げる立場にはない」と断った上で「私自身の考え方も、ものすごく申し上げにくいことをご理解いただきたい」と困惑気味に発言。「『女の子なんだから、こうしなさいよ』と言われながら育ってきた世代だ」と述べるにとどめた。

 選択的夫婦別姓に反対するなどジェンダー平等の推進と一線を画してきた首相だが、最近は存立危機事態を巡る自身の国会答弁で批判を浴びただけに、個人的見解を明言することに慎重になったようだ。神谷氏は「答えにくい質問をしてしまったかもしれない」と返した。【田中裕之】

毎日新聞

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