高市首相が北海道入り 「真冬の選挙」批判意識か 遊説戦略にも影響
高市早苗首相は28日、札幌市内など北海道内4カ所で、衆院選(2月8日投開票)の応援演説を行った。道内は札幌圏を中心に25、26日と記録的な大雪に見舞われ、新千歳空港で約7000人が一夜を過ごすなど厳しい冬を迎えている。公示まもなくの北海道入りは、雪国への配慮を示し、異例の真冬の選挙となったことへの批判をかわす狙いがあるとみられる。
この日は曇り空で、街頭演説中の降雪はなかったが、札幌管区気象台によると札幌市手稲区の最高気温は氷点下1度。首相は同区内での街頭演説に白のダウンジャケット姿で臨んだ。
「本当にお寒い中、また雪が積もる中、お出ましいただいてありがとうございます」
首相は真冬の選挙への気遣いから演説をスタート。その上で「『なんで解散するんや。大義がない』という方もいる。でも、胸を張って言える大きな大義がある」と強調し、政権の連立枠組みが変わったことなどについて「皆様の信を問わなきゃいけない」と力を込めた。寒空の下に集まった1000人規模の聴衆は約20分間の演説に、手をさすったり、ポケットに手を突っ込んだりしながら耳を傾けた。
2月に投開票される衆院選は1990年以来36年ぶり。野党は豪雪地帯では選挙準備や投票への負担が大きいとして、批判を強めている。
中道改革連合の野田佳彦共同代表は「大雪が続く中の選挙は大変。まずは自分が体感しないといけない」として、第一声の地に青森県弘前市を選んだ。街頭演説では、「弘前では普通は620カ所ほどポスター掲示板があるそうだが、今回は97カ所になった」と指摘。有権者の投票についても「雪だらけの難路を歩きながら投票所に行くお年寄りも、障害を持っている方も大変だ」と語り、「民主主義の精神が分かっていない」と首相を批判した。
真冬の選挙への批判は、首相の遊説戦略にも影響を与えているようだ。首相は公示日の27日、第一声は東京・秋葉原でマイクを握った後、東日本大震災の被災地でもある福島、宮城両県を回った。東北、北海道と寒さの厳しい地域を優先した日程となったことについて、首相周辺は「雪を気にしているからだ。雪の中での選挙という批判をかわすためにも、首相が直接訪れてアピールする必要があった」と明かした。【原諒馬、遠藤修平】
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