<高市政権の行方>第2次高市内閣、午後発足へ 衆院に巨大与党、国会の構図一変
第221特別国会が18日、召集された。午後の衆参両院本会議での首相指名選挙で、高市早苗首相(自民党総裁)が第105代首相に選出される見通し。衆院選での自民大勝を受けて国会の勢力図は一変し、衆院では巨大与党が圧倒的な「数の力」を握る。2024年10月の衆院選以来、1年4カ月ぶりに自民が主導権を回復して臨む国会となる。
高市氏が選出されれば、18日夜までに第2次高市内閣が発足。まずは衆院解散に踏み切った影響で審議入りが遅れている26年度当初予算案の成立を急ぐ構えだ。
特別国会の会期は7月17日までの150日間。衆院選で自民は、定数(465議席)の3分の2(310議席)を超える316議席を獲得。昨秋の臨時国会では連立を組む日本維新の会の他、無所属系会派を加えて辛うじて過半数を確保していたが、今国会では参院で否決された法案の再可決も自民単独で可能となる。
参院では与党が過半数に満たない「衆参ねじれ」が続くものの、直近の民意を追い風に自民が強い主導権を発揮する国会となりそうだ。
第1次高市内閣は18日午前の臨時閣議で全閣僚の辞表を取りまとめ、総辞職した。午後に衆参両院の本会議で実施される首相指名選挙で高市氏が再び選出される見通し。衆院本会議では、議長に自民の森英介元法相、副議長に中道改革連合の石井啓一元公明党代表をそれぞれ選出する。
首相はその後、維新の吉村洋文代表(大阪府知事)との党首会談に臨み、首相官邸に組閣本部を設置。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て新内閣を発足させる見通しだ。
首相は今回の組閣で全閣僚を再任する方針。昨年10月の政権発足から約4カ月と間もないことや、来年度予算案の審議を急ぐ狙いがあるとみられる。維新は閣内協力に応じる意向を示しているが、実際の入閣は今秋にも見込まれる内閣改造時となる見通しだ。
組閣後の記者会見で、首相は衆院選で掲げた「責任ある積極財政」や安全保障政策の抜本強化など今後の政権運営の方針を説明するとみられる。
衆院選での自民大勝を受け、与党は野党側から予算委員長や憲法審査会長などほぼ全ての委員長ポストを奪還した。
来年度予算案の審議入りは例年より約1カ月遅れているが、首相は予算案の年度内成立を目指すよう自民幹部に指示。与党が大幅な審議時間の圧縮を要求すれば、「熟議」を求める野党との対決色が強まる可能性がある。
予算案成立後は、インテリジェンス(情報収集・分析)の司令塔機能を担う「国家情報局」の設置法案など「高市カラー」の強い法案が審議入りする見通しだ。
第2次内閣発足を受け、首相は衆院選で掲げた飲食料品の「2年間消費税ゼロ」実現に向け、減税の開始時期や財源などについて与野党で協議する「国民会議」の初会合を早期に開催したい考えだ。
国家安全保障戦略など安保関連3文書の改定や、防衛装備品の輸出を非戦闘目的に限定する「5類型」の撤廃などの議論も本格化させる方針だ。【飼手勇介】
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