消費減税 業界団体「外食も税率ゼロに」 実務者会議で聞き取り
超党派で消費減税などについて議論する「社会保障国民会議」の実務者会議が22日、国会内であり、外食の業界団体から減税の影響を聞き取った。スーパーやコンビニエンスストアで販売される飲食料品の税率が8%から0%に引き下げられれば、外食と10%の差が開く。業界団体は「売り上げに影響を及ぼす。外食も税率ゼロの対象にするなど支援策を検討してほしい」と訴えた。
外食業界から、日本フードサービス協会などが出席した。議長を務める自民党の小野寺五典税制調査会長によると、ファストフードやカフェなどの大手チェーンでは本体価格を調整し、店内飲食(消費税10%)と持ち帰り(消費税8%)で税込み価格を統一している企業もあるという。値札の張り替えや価格設定の再検討が企業負担になるという声もあった。持ち帰りの価格で購入しながら店内で飲食する「イートイン脱税」に対する確認が、これまで以上に求められるとの懸念も聞かれた。
一方、日本維新の会の梅村聡税調会長によると「(3%や5%でも)食料品と税率をそろえるのであれば受け入れられる可能性がある」と答えた団体もあったという。
この日の会議では消費減税が農業や漁業に与える影響の聞き取りもあった。全国農業協同組合中央会や全国漁業協同組合連合会などが参加した。
農家の場合、売上高が年間1000万円以下の小規模事業者は、消費税の納税義務を免除されている。食料品の税率がゼロになれば農作物の売上時に受け取る消費税がゼロになる。一方、苗や肥料などの仕入れ経費は10%の税負担が生じるため、団体側からは仕入れにかかった消費税分を穴埋めできる仕組みの構築を求める声が上がった。減税に伴い、資金繰り悪化を懸念する声もあったという。
高市早苗政権は物価高対策として2年間飲食料品の消費税をゼロにすることを目指している。ただ減税した場合は年5兆円の財源が必要とされ、外食産業や農業、漁業など影響を受ける業界への支援を行えば、さらなる財政負担が生じる。【妹尾直道、園部仁史】
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