千葉県館山市の北条海岸で１８日、館山湾寒中水泳大会があった。１５～７３歳の１６２人が真冬の海に入り、「よいさっ！」と気勢を上げながら５分間泳いだ。

　午前１１時の気温は１２・６度、水温１４度と比較的好条件のもと、参加者たちは伝統の「天突き体操」で体を温め、太鼓を合図に海へ。６０人が参加した県立安房高のグループは旗を中心に円陣を組み、全員で校歌を合唱した。同高２年で水泳部キャプテンの内城翼さん（１７）は「気持ちよくてもっと海に入っていたいほど。仲間と肩を組んで泳ぎ、連帯感が深まった」と話した。

　大会は旧制安房中学（現安房高）水泳部の寒中稽古（げいこ）を起源とする伝統行事。１９４８年に皇太子殿下（現在の上皇陛下）が館山市を訪れたのを記念して大会が実施され、新春の風物詩として定着した。【岩崎信道】