経済アナリストの森永卓郎（もりなが・たくろう）さんが２８日、原発不明がんのため死去した。６７歳だった。所属事務所が２８日発表した。葬儀は近親者のみで営むという。

　森永さんは東京都出身。１９８０年に大学卒業後、日本専売公社（現・日本たばこ産業）に入社し、政府への出向などを経て、三和総合研究所（現・三菱ＵＦＪリサーチ＆コンサルティング）の研究員になった。２００６年以降は、独協大経済学部教授も務めた。

　「年収３００万円時代を生き抜く経済学」「ザイム真理教」など多数の著書で知られ、テレビやラジオのコメンテーターとして日本経済や社会の動向を鋭く解説した。

　２３年に膵臓（すいぞう）がんと診断されたことを公表。闘病中も精力的に執筆・講演活動を継続し、１月２７日放送のラジオ番組にも出演していた。