「停戦を破るな」 東京・渋谷でパレスチナ「土地の日」デモ

2025/03/30 21:02 

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 パレスチナの「土地の日」とされる30日、イスラエルによるパレスチナ自治区の占領や、ガザ地区での虐殺の中止などを求めるデモが東京・渋谷で行われた。

 参加者はパレスチナの旗などを掲げ、「停戦を破るな」「パレスチナの土地を返せ」と抗議の声をあげた。

 土地の日は1976年3月30日に土地の強制収用を巡り、イスラエル側と衝突したパレスチナ住民6人が死亡した事件を記憶にとどめようと、毎年この日に抵抗運動が各地で行われている。

 イスラム諸国やガザでは約1カ月間続いたラマダン(断食月)が終了し、30日から祝祭期間に入っている。

 パレスチナにルーツがある参加者の男性は「食料など物流が困難な現地ではとても祝える状況ではなく、私の家族も昨年に続きお祝い気分にはなれない。イスラエルは飢えを武器にしている」と憤る。

 イスラエル軍はガザへの攻撃を繰り返しており1月19日に発効した停戦は事実上崩壊し、住民は今も戦火に直面している。【和田大典】

毎日新聞

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