フジテレビ清水社長「誤りに誠実に向き合う勇気必要」 入社式で

2025/04/01 22:02 

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 元タレントの中居正広氏がアナウンサーだった女性に性暴力を加えた問題で揺れるフジテレビは1日、東京・台場の本社で入社式を開いた。清水賢治社長は35人の新入社員に「誤りに誠実に向き合う勇気が必要だ。皆さんとともに前を向いて一歩一歩着実に進んでいきたい」と呼びかけた。

 この日入社したのは、アナウンサー4人を含む男性16人、女性19人の計35人。広報担当者によると、一連の報道を受けて入社を辞退した人はいないという。

 清水社長は15分ほどのあいさつで、「仕事を覚えて一人前になり、仕事のやり方に疑問を持たなくなるのは危ない。時代の変化によって仕事のやり方も変えていかなくてはいけない」と語りかけた。

 その上で、前日に第三者委員会から調査報告を受け、会社として改善策を発表したことに触れ、「強い組織というのは、誤りを修正する力がある組織。修正する力がある組織は、必ず次の成長へ向かうことができる」と訴えた。

 フジテレビの入社式は、数十年前から新入社員の保護者も列席できることで知られ、子供が入社した著名人が出席して話題になってきた。今年は保護者がオンラインで視聴する形式にしたという。

 また、アーティストやドラマに出演する俳優らが参加して盛り上げるのが恒例で、2015年には入社式後の懇親会にSMAPやゆず、さだまさしらが登場した。今年はゲストの参加はなく、先輩社員500人から新入社員に向けて桜の木に見立てたサプライズメッセージが寄せられたという。【平本絢子】

毎日新聞

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