隣は万博会場 IRの建設工事始まる 大阪市長「両立できる」
大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で24日、カジノを含む統合型リゾート(IR)の建物の建設工事が始まった。2030年秋ごろの開業を目指しており、国内初のIRとなる。隣接地では大阪・関西万博が開催中で、騒音や景観などに配慮して工事を進める。
IRは、カジノやホテル、国際会議場などを備えたリゾート施設。運営事業者の「大阪IR株式会社」が、約49万平方メートルの敷地に整備する。24年10月に市から土地の引き渡しを受け、準備工事を進めていた。
IRの工事を巡っては、24年夏に博覧会国際事務局(BIE)や日本国際博覧会協会(万博協会)が騒音や景観への影響を懸念し、大阪府に会期中の中断を要請した。
これを受け、大阪IRや府市は、くい打ち工事を2カ月遅らせ、重機の数や工事音のピークを閉幕後にずらす▽ゴールデンウイーク(GW)やお盆、閉幕前など多くの来場者が見込まれる時期は工事を休む▽周囲を高さ約2メートルの塀で覆う――などの対策をまとめた。会期中の調整や追加対策も検討できるよう、万博協会や事業者らで作る「万博・IR連絡調整会議」を開いている。
24日には敷地内で起工式があり、大阪IRのエドワード・バウワーズ代表取締役は「世界から称賛される統合型リゾートの実現に取り組む」と述べた。
大阪府の吉村洋文知事は、報道陣の取材に対し「(万博への)影響を最小限にし、30年の(IRの)実現を目指したい」と話した。大阪市の横山英幸市長も「会議体で、万が一のトラブルにも備えたい。必ず両立して工事はできる」と強調した。
府市などによると、IRの初期投資額は約1兆2700億円。開業後は年間約2000万人の来場者と約5200億円(うちカジノ部分約4200億円)の売り上げを見込む。府市は事業者からの納付金とカジノ入場料で年間約1060億円が入ると想定している。
一方、ギャンブルの依存症への懸念が指摘されており、IR整備法で入場回数などが制限されるほか、府は依存症の人たちを支援する「大阪依存症センター(仮称)」の設置など、独自の対策を進めている。【鈴木拓也】
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