札幌ホテル遺体切断事件 母親に猶予付き判決 札幌地裁

2025/05/07 14:09 

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 札幌市の繁華街・ススキノのホテルで2023年7月、会社員男性(当時62歳)を殺害し頭部を切断したとして、無職の田村瑠奈被告(31)ら親子3人が起訴された事件で、死体遺棄と死体損壊のほう助罪に問われた母の浩子被告(62)に対し、札幌地裁(渡辺史朗裁判長)は7日、懲役1年2月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。

 起訴状によると、瑠奈被告が男性を殺害し、切断した頭部を自宅へ持ち帰り、浩子被告は、頭部を自宅に隠したり損壊する様子を撮影したりするのを容認したとされる。

 弁護側は、浩子被告が瑠奈被告の犯罪行為を容認したり、手助けしたりするつもりはなかったとして無罪を主張する一方、被害者や遺族に対して謝罪していた。

 事件を巡っては、地裁は3月、父の修被告(61)に対し、死体遺棄と死体損壊のほう助罪で懲役1年4月、執行猶予4年の判決を言い渡した。殺人などのほう助罪は無罪とされたが、修被告は全面無罪を主張し、弁護側、検察側双方が控訴している。

 殺人罪などで起訴されている瑠奈被告の裁判日程は決まっていない。【谷口拓未】

毎日新聞

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