「配達員は日本語が話せなくても…」 日本人になりすます外国人たち
なぜ日本人になりすまして配達員をするウズベキスタン人が100人以上もいるとみられるのか。背景には、来日外国人の就労事情や、配達員の本人確認の甘さが浮かぶ。
東京都内に住むウズベキスタン人の30代の男性会社員は2018年に留学生として来日し、約3年間、出前館の配達員を経験した。
男性は自身の名義で働いたというが、周囲には日本人名義を使うウズベキスタン人がいた。金銭の支払いを巡って、名義を借りた日本人らとトラブルになるケースもあったという。
日本人を装うウズベキスタン人のメリットとしては、就労が制限されるビザで入国した場合でも、違法に日本人になりすませば仕事ができる点があげられる。
留学ビザで認められる週28時間を超えて働きたい留学生や、就労が認められていない短期滞在ビザでも、日本人を装えば仕事ができてしまう。
都内の日本語学校で働くウズベキスタン人の40代男性は「配達員はあまり日本語を話せなくても稼げるので人気がある」と指摘する。また、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で同国籍の人でつくるグループがあり、配達のほか、建設関係の仕事の募集をするやりとりが交わされているという。
出入国在留管理庁によると、在留ウズベキスタン人は14年6月末時点の1184人から、24年6月末時点には6962人と約6倍になった。「近年、日本は先進国の中でビザが取りやすくなったことがウズベキスタンではよく知られている」と40代男性は言う。
詐欺容疑などで逮捕された山崎光太郎容疑者(50)がこうしたウズベキスタン人の事情を利用したのではないかと警視庁はみている。
また、捜査関係者は、フードデリバリー業者の中でも出前館にウズベキスタン人が集まった背景には、本人確認の甘さがあると指摘する。逮捕容疑となった23年10月当時、出前館はアプリのログイン時に顔認証システムで確認する仕組みは導入していなかった。
24年11月に導入されたが、毎回ではなくランダムで確認画面が現れるため、他人へのなりすましをすべて防ぐのは難しいとみられる。【朝比奈由佳】
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