ロイター通信は１４日、トランプ米大統領が、トルコ・イスタンブールで開催が見込まれているロシアとウクライナの直接協議に出席しないと報じた。トランプ氏はこれまで仲介役として協議に出席する可能性を示唆していた。

　ロシア側は１４日、直接協議の代表団を発表。出欠が焦点となっていたプーチン大統領は含まれていなかった。この発表後、米政府関係者がロイターに対して、トランプ氏も出席しないと語ったという。米側からはルビオ国務長官らが出席する見通しだ。

　直接協議が開催されるのは、ロシアがウクライナに侵攻した直後の２０２２年３月以来。トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領はプーチン氏の出席を要求していた。トランプ氏も「彼（プーチン氏）は私の出席を望んでいる」などと語り、一時は出席を検討していた。【ワシントン松井聡】