ロシア、ウクライナ直接協議 首脳会談実現せず トランプ氏も不参加
ロシアのプーチン大統領は14日、トルコ・イスタンブールで15日に計画されているロシアとウクライナの直接協議で、メジンスキー大統領補佐官を筆頭とする代表団のメンバーを承認した。露大統領府が発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領が要求した首脳会談には応じない見通しだ。ロイター通信によると、仲介役として協議出席の可能性を示唆していたトランプ米大統領も参加を見送る。
ウクライナは「ロシアの出方を見て、次の対応を決める」としていたが、協議参加の有無や代表団の陣容は明確にしていない。実現すれば約3年2カ月ぶりとなる直接協議の行方は、直前になっても流動的だ。
露代表団を率いるメジンスキー氏は、2022年3月のイスタンブールでの前回協議でも代表団長を務めていた。前駐日大使のガルージン外務次官と露軍参謀本部情報総局(GRU)のコスチュコフ局長、フォミン国防次官も参加する。
米メディアが「参加する見通しだ」と報じていたラブロフ外相やウシャコフ大統領補佐官は含まれず、高官級の陣容となった。
ウクライナ側はシビハ外相が既にトルコ入りし、ルビオ米国務長官らと対応を協議している。ロイターによると、ゼレンスキー氏は15日、トルコの首都アンカラへ出発。エルドアン大統領と会談する予定だが、ゼレンスキー氏は「プーチン氏が来るなら、イスタンブールに向かう」としている。
一方、米政府関係者はロイターに対して、トランプ氏も出席しないと語った。トランプ氏は「彼(プーチン氏)は私の出席を望んでいる」などと語り、協議参加の可能性に言及していた。
米側はロシアとの折衝にあたってきたウィットコフ中東担当特使らを現地に派遣する。ルビオ氏もイスタンブールに向かう方向だが、同格のラブロフ氏が直接協議に参加しないこともあり、協議に関与するかどうかは不透明だ。
ロシアが22年2月にウクライナに全面侵攻した後、両国の対面での直接協議は22年3月までに4回開かれたが、停戦条件を巡って意見の隔たりは大きく、まとまらなかった。
今回の直接協議はプーチン氏が11日に提案した。高官級協議が念頭にあったとみられ、ウクライナは当初は参加に消極的だった。しかし、停戦仲介を進めるトランプ氏が交渉を促したのを受けて、ゼレンスキー氏は首脳会談を逆に提案。協議の詳細を巡って駆け引きが続いてきた。米欧はロシアが停戦に応じない場合、対露制裁を強化することを検討している。【モスクワ山衛守剛、ワシントン松井聡、ベルリン五十嵐朋子】
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