午前中は慎重な指し手の中盤戦続く 名人戦第4局

2025/05/18 13:14 

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 大分県宇佐市の宇佐神宮で指されている藤井聡太名人(22)と挑戦者・永瀬拓矢九段(32)の第83期名人戦七番勝負第4局(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の千日手指し直し局は18日正午、44手まで進んだところで1時間の昼食休憩に入った。残り時間は永瀬九段4時間44分、藤井名人2時間53分。

 角換わり相早繰り銀の急戦になった本局。8筋の攻防で、永瀬九段が藤井名人の飛車先に8七歩と打ったのに対し、名人は8二飛と引いた。控室では5五角からの激しい手順も検討していたが、名人は穏やかな手を選び、続く永瀬九段の2四歩の取り込みにも2二歩と受けた。ここで永瀬九段が54分考え、昼食休憩に入った。

 解説の深浦康市九段は「最初の検討では、2二歩とへこませて先手の言い分が通ったと思ったが、検討を進めると、永瀬九段の6九玉がたたる変化もあり、容易に次の手を指せないことが分かった。急戦は一手一手の価値が高いので、互いに慎重に指すことを心掛け、少しずつ時間を使いながら中盤戦が深まっていきそうだ」と話した。【新土居仁昌、丸山進】

毎日新聞

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