今の平和を守るため「考えるきっかけに」 戦後80年企画展 秋田
戦時の秋田県由利本荘市の様子を伝える企画展「昭和100年 平和を願う心 ~戦後80年 忘れてはならない戦争の悲劇~」が同市石脇の本荘郷土資料館で開かれている。関係者は「当時は全体主義的な雰囲気の中、国民が政府からさまざまな統制を受けた。この時の様子を知るとともに、今平和を守るために必要なことを考えるきっかけにしてほしい」と話す。
展示スペースには旧日本軍兵士のヘルメットや水筒、ゲートルのほか、市内で起きた出来事などを紹介する写真やパネルなど100点余りを展示。1930年代の満州事変から45年の太平洋戦争終結までの間に、市内だけでも少なくとも2900人余りの戦没者が確認され、旧由利郡から中国東北部の旧満州に7回にわたり69人(戸主数)が移住したという。
また、国内の金属不足の影響で、市内にある善応寺や大蔵寺の釣り鐘が強制回収され、小坂鉱山に送られたことや、東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大)付属高等女学校の生徒が市内に疎開し、その後も交流が続いたことなども紹介している。地元出身の特攻隊員がつづった文章も読むことができる。
資料館の佐々木克也・資料調査員(65)は「今も世界の各地で戦争が起きているが、心が一つにまとまった時に恐ろしいことが起きる。そんな状況の中でも、本当に正しいことは何かを立ち止まって考えることが大事だということなどにも思いをはせてほしい」と話す。
企画展は8月24日まで(月曜休館)で入館料大人100円、学生以下無料。7月26日午後1時半からは戦争の時代を過ごした人から当時の話を聞く「戦争を語り継ぐ会」を企画している。本荘地区の呉服屋を営む家で育ち、裕福だった生活が戦争によって苦しくなった経験を持つ山田郁子さん(山形県鶴岡市在住)らが講師を務める。先着100人で問い合わせは同館(0184・24・3570)。【工藤哲】
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