体調不良を訴え欠勤…発覚 高校教諭が同窓会費840万円を着服

2025/05/23 20:18 

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 山形市教育委員会は23日、同市立商業高の50代の男性教諭が卒業生から集めた同窓会の会費約840万円を着服していたと発表した。

 記者会見した市教委によると、2021年4月から男性教諭が一人で同窓会の会計を担当していた。今月20日にあった同窓会の会計監査の際、体調不良を訴え欠勤。調べたところ、会計を管理する通帳・帳簿などの資料に不備があった。そのため、別の職員が金融機関に口座を確認すると、約840万円の残高不足があったことが分かったという。男性教諭は同日夕、「ギャンブルに使うために複数回出金するなどした」と着服を認めた。

 同窓会と同校は23日に山形警察署に相談。被害届を提出することを含めて検討しているという。男性教諭は「金額が膨らみ、隠しきれなくなった。やってはいけないことをしてしまった」と語り、弁済の意思を示しているという。

 同校には約3万5000人の卒業生がおり、同窓会費として年会費や寄付などが納められていた。金沢智也教育長は「今後は信頼を裏切る行為が二度とないよう不祥事の絶無に向けて、日々の教育活動に全力をあげて取り組んでいきたい」とした。【竹内幹】

毎日新聞

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