大阪市天王寺区の天王寺動物園で１日、「カバのテツオ君と歯みがき教室」（府歯科医師会、毎日新聞社主催、デンタルプロ協賛）があり、飼育員によるカバの歯磨きの様子が披露された。

　歯と口の健康週間（４～１０日）に合わせた催しで今年で１４回目。この日は飼育員の園田梨奈さん（２８）が洗車用ブラシで約１５分かけて丁寧に磨いていった。テツオ君は４１歳だが、毎日２回、歯磨きをしてもらっていて歯の状態は良好だという。

　会場には多くの子供たちが詰めかけ、テツオ君が大きな口を開ける度に歓声が上がった。両親と訪れた同市阿倍野区の荒井慶さん（４）は「私はいま、歯みがきの練習をしています。テツオ君はとてもおとなしくて、お利口さんでした」と感心していた。

　カバ舎近くの特設テントでは「子ども歯科相談会」もあり、５０組が参加。大阪小児歯科専門医臨床研究会の医師らが無料で相談に応じた。【一色昭宏】