「一番悲しい日」 遺族ら黙とう 雲仙・普賢岳大火砕流から34年
消防団員ら43人の死者・行方不明者を出した、1991年の長崎県雲仙・普賢岳の大火砕流から34年となった3日、同県島原市は鎮魂の祈りに包まれた。警戒中だった消防団員12人が犠牲になった「北上木場(きたかみこば)農業研修所跡」では、大火砕流が発生した午後4時8分に遺族らが黙とうした。
犠牲になった消防分団長の山下日出雄さん(当時37歳)の次男優樹さん(46)=福岡市=が発生時刻に遺族を代表して慰霊の鐘を鳴らし、「厳しい父だった。一回、一回、父に届けばと思ってたたいた。家族のことを天国でどう思っているのか、父に聞いてみたい」と語った。
山下さんの妻睦江さん(69)=島原市=は「今日という日は忘れられない日であり、一番悲しい日でもある。これまで険しい道のりだった。泣いたり悩んだりする日も、たくさんあった。ここまで乗り越えてこられたのは、子供たち3人がいたから」と話した。
報道関係者の取材拠点だった「定点」では、犠牲者の遺族や報道機関の関係者らが普賢岳に向かって手を合わせた。同市平成町の雲仙岳災害記念館では夜、地元の小中学生が作ったキャンドルがともされた。
普賢岳は90年11月17日、198年ぶりに噴火し、96年6月3日に終息宣言が出された。91年6月3日の大火砕流では、消防団員12人▽警察官2人▽市民6人▽火山学者3人▽タクシー運転手4人▽報道関係者16人――が犠牲となった。【松尾雅也、添谷尚希】
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