「助かった」 大阪のスーパーでも備蓄米販売 1000人が列

2025/06/02 11:31 

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 随意契約による政府の備蓄米が2日朝、大阪の小売店で販売された。イオンは大阪市西区の店舗で5キロ入り(税込み2138円)の4800袋を売り出し、開店前には約1000人が列を作った。関西では他のスーパーも販売の準備を進めている。

 西区のイオン大阪ドームシティ店では、午前8時の開店を5分早めて販売を始めた。店員が「備蓄米ありますよ」と声を上げながら、米の入った袋を手渡ししていた。

 インターネットで販売を知った無職の宮井敏夫さん(80)=大阪市西区=は午前5時から開店を待った。「1日2食は米を食べるが、あと2~3日分しか残っていなかったので助かった。家の近くのスーパーは安くても5キロで4300円前後なので、なかなか手が出にくい」と話した。

 イオンは国から計2万トンを購入し、1日に東京都内の1店舗で販売を開始。2日には大阪のほか、千葉、名古屋でも売り始めたという。

 玄米で売り渡される備蓄米について、関西地盤のスーパー「万代」は他の会社に精米を依頼したうえで、6月中旬の販売を目指している。阪急オアシスや関西スーパーでも準備を進めているが、販売のスケジュールは未定という。【根本佳奈】

毎日新聞

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