北関東で低緯度オーロラか? 栃木・八方ケ原で撮影

2025/06/02 11:56 

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 1日深夜から2日未明にかけて、低緯度オーロラとみられる現象が国内各地で観測された。栃木県矢板市の八方ケ原では、赤色に対する感度が高い天体用デジタルカメラで撮影すると、1日午後11時40分ごろから2日午前1時ごろにかけて、北からやや西寄りの空が赤く染まる現象が確認できた。各地でもオーロラのような現象が見られたとX(ツイッター)への投稿が相次いでいる。

 オーロラは極北の地域で出現する緑色のカーテン状のものが知られているが、高度によって色が違い、上部は赤い。日本からは地平に隠れるためオーロラの上部のみ見ることができ、それが観測できた時、「低緯度オーロラ」と呼ばれている。肉眼で観測するのは難しく、写真などを撮影して判明することが多い。

 同様の現象を撮影した、石川県能登町にある星の観察館「満天星」の宇佐美拓也学芸員(38)は「低緯度オーロラにしては高度が高かったが、オーロラに似た現象として知られる大気光とも異なる様子だった。本州の各地で捉えられているので、高度が高くオーロラに関連する可能性もあるのでは」と話した。【手塚耕一郎】

毎日新聞

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